管理人プロフィール

松尾光治(まつおこうじ)

●東京都出身。早稲田大学第一文学部中退。
早稲田大学派遣留学生及び国際交流基金(外務省所管)の奨学生として米国アイオワ州Grinnell Collegeに留学。

●英検1級、TOEIC 985点。

●『中学英語でこんなに喋れる』が売りの大手英会話学校 「バイリ ンガル」のニューヨーク校駐在員として1989年に渡米。5年間教務マネージャー、及び日本人講師担当の基礎レベルの生徒さんのレッスンを受け持つ。

●のち三井物産米国子会社のハイテク企業で総務・システムマネージャー (カリフォルニア、 シリコンバレー)、 営業職(ニューヨーク)として 9年間勤務。

●2003年に Transtream LLC設立。シリコンバレーの米携帯コンテンツベンチャーの顧客管理、通訳・翻訳業。現在は字幕翻訳専門。

●現在は森の緑か雪、または紅葉のどれかが異様に多い Vermont 州とニューヨークを行ったりきたりの生活。 メインの仕事は映画字幕翻訳。

●まぐまぐ!の殿堂入りメルマガ『テレビCMで英語の省エネ「タメグチ」発音攻略!』好評配信中。オリジナル英語教材として『モゴモゴバスター』、『Let’s Speak American』、『ビジネス英語 話す筋トレ(⇒パタプラ英会話)』、『Essential Business Idioms』、『ジョークで英語多読!』などを開発。

●趣味は、予定を決めない長旅と楽器演奏。以前は小説執筆に凝っていた(第78回『文学界新人賞』受賞)。今は英語での執筆に挑戦中。

<インタビュー>

聞き手:「このサイトを作ったきっかけは?」

松尾氏:「省エネ発音(音変化)というものの存在を知って、多くの方に普段着の英語、カジュアルなナマ英語の世界を深めていただきたいからです」

聞き手:「省エネ発音がわかるとどういうメリットが?」

松尾:「映画やテレビドラマの理解力も大きく増すし、アメリカ人同士の普通のカジュアルな会話についていけるようになります。英語ネイティブだけのグループに積極的に近づけるようになる。アメリカにいった時のフラストレーションが大幅に減ります

聞き手:「省エネ発音とはなにか。一言で説明すると?」

松尾:「僕は中学以来のきちんとした発音を『よそ行き発音』と呼んでるんだけど、省エネ発音はこの『よそ行き』に対する『タメグチ発音』と言えます」

聞き手:「省エネ発音とよそ行き発音は全く別にあるってことですか?」

松尾:「はっきりと境目の線は引けないけれど、フォーマルな場面では絶対使わない明らかにタメグチとしか言えない発音があります。中学で習った発音でも省エネのものが少しはあります」

松尾氏自身はアメリカ留学時代に省エネ発音の洗礼を受けたそうだ。


松尾:「省エネ発音に対する認識ゼロでしたから、簡単な学生の雑談についていけませんでした。これはツラかったです。 授業がわかるようになってきて発言も そこそこできるのに 学生同士のお喋りだといつもおいてけぼり。
パーティーなど では無理やり自分の得意な話題に もっていったりして会話を続けていました。そういうのって精神衛生に よくないです」

聞き手:「なぜ今まで省エネ発音のことがあまり取上げられなかったのでしょう?」

松尾:「発音学習教材で、ちょっぴりだけ取上げられることはあります。オマケみたいにしてですけどね。スポットライトを浴びることはなかったです。必要性の問題かな。日本に住んでる限り省エネ発音をわかる必要もないし。でもこれがわからないとカジュアルなコミュニケーションで、すごく問題が出てきます

聞き手:「日本で必要ないなら勉強しなくてもいいんじゃ?」

松尾:「英語とその人の関わりかた次第でしょうね。映画やテレビドラマを字幕なしで深く味わいたいと思うならぜひ知っておいたほうがいいです。アメリカに来るのだったら省エネ発音がわからないと、仕事や学業はこなせるかもしれないけれどアメリカ人と深くつきあうには、すぐカベにぶつかります」

聞き手:「映画はやっぱり省エネ発音が多いでしょうか?」

松尾:「多いですよ。普通の会話っぽく話してるんだから。DVDやストリーミングのおかげで英語字幕付の洋画も普及したし、アメリカのテレビドラマのファンも増えてますよね。 『なんでこんなメチャ簡単なセリフが聴き取れないんだ!?もしかして映画やテレビドラマがお手上げってことは普通の日常会話もわからないのじゃないか?』って気づく人が増えています。前からわかってはいたことだけど、あらためて 気づき直した、というところでしょうか。だから省エネ発音への認識を高めるにはタイミングもいいと思います」

聞き手:「省エネ発音がわからなければ本当に日常会話ができないんですか?」

松尾:「相手の話し方のクセにもよりけりです。リラックスした状況でも『よそ行き発音』中心に話す人もいるしね。でも省エネを多用されるとフツーの人のフツーの会話がわからないところだらけです。ウワサ話とか内緒話しとか、打ち明け話しとかそういう肝心な話が特にね(笑)」

聞き手:「自分で勉強できるもの?」

松尾氏:「基本的発音ができてるならできます」

聞き手:「基本的発音って、きれいな発音ってことですか?」

松尾氏:「いわゆる『ネイティブみたいなきれいな発音』ってのは必要ないです。必要なレベルは、注意して発音すればかなりそれっぽく発音できる、ってところかな。僕の発音もその程度です。大切なのは似ているさまざまな音の違いをきちんと聞き分けられること。もちろん聞き分けられるってことは自分でもある程度発音できるわけです。発音が先かリスニングが先かってのは卵が先か鶏が先かの問題ですね」

基本ができているなら、「ちょうどいいレベルの映画10本くらいをスクリプト片手に徹底的に聴けば省エネもわかるようになる」とのこと。(そう軽く言われても。。。)

ご本人はDVDもスクリプトもない留学時代にテレビドラマや映画をカセットレコーダーで録音、「テープが擦り切れるまで聞いても」わからない部分をネイティブの友人たちにセリフを書き出させ、人から嫌われつつ省エネ発音を覚えたそうだ。そのときの興味深いエピソードがある。

松尾:「おもしろかったのは、アメリカ人でも聴き取れないことがしょっちゅうあるということです。僕の聴き取れない部分だけ相手に聞かせてもわからない。お前アメリカ人だろがあ!って(笑)。

彼等は前後のセリフをもとに判断しようとするんです。そうやって文脈を参考にして、不明な部分に来る単語のつながりの候補が二つ以上あった場合(そうしょっちゅうあることではないですけど)どっちだかわからない、どっちでもいいんじゃない、ということになるんです。日本語の感覚から言うと自分の母国語なのに、と思いますが、音の体系が違うと、耳に入ってきてから意味を認識するまでのそうしたプロセスも違うんだな、と驚きました」

松尾氏自身が省エネ発音と格闘した経験と語学教師として培ったノウハウを生かして、省エネ発音の学習だけにフォーカスした教材を提供している。

「モゴモゴバスター」というユニークな商品名。

「やるぞ!と決心して3~4ヶ月入れ込めば、映画やテレビドラマの理解度がグーンと増すはず」とのことだ。興味のある方は是非チェックしてみよう。

(文責:ヤスミン)

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