音声変化ミニ講座 [19] 会話の中での使われ方

III. 会話では、さまざまな音声変化が入り混じっている。

現実のカジュアルな会話では、ここまでで簡単にご紹介した典型的な音声変化のいろいろ、
さらに他の音声変化も入り混じって、聞き取りにくいモゴモゴしたカタマリができあがります。

例を聞いてみましょう。

A: (Do you know where) John went last night?
B: No, why?
A:(Some) girl (called him while he) was out.
She (said he was supposed to meet her but didn’t show up).

<訳文>

A: きのうの晩、ジョンがどこに行ったのか知ってる?
B: いいや。どうして?
A: 彼が外出中に、どこかの女の子から電話があったの。
  ジョンは彼女と会うはずだったんだけど、こなかったんだってさ。

使われている音声変化について、簡単に説明しておきます。

Do you know where

Do you ⇒ この2語が圧縮されたように ju に近い音になっています。
where ⇒ were[wər] に近い音です。

Some girl called him while he was out.

Some ⇒ s’m という音いなっています。some の母音の O は軽い省エネだと曖昧母音[ə]に、
       省エネが進むと、 ほとんど聞こえなくなります。
called him ⇒ called’im と聞こえます。him の H が弱くなるためです。
while he ⇒ while は二重母音が単母音に近づき、wal と聞こえます。he は H が弱くなります。
         2語がつながって wal’ee (ワリー) といった音に聞こえます。

She said he was supposed to meet her but didn’t show up.

said he ⇒ he の H が弱まり said’ee という音になります。
supposed to ⇒ supposed の語尾の -ed [t] の音と to の[t]が一体化。
meet her ⇒ her のH が弱まり、2語がつながって meet’er。
        そうすると meet の T はwater ウォーラーの T の音に省エネします。
but ⇒ b[ə] と聞こえます。
didn’t ⇒ di’n という音になっています。
show up ⇒ up の語尾の破裂音 P が聞こえません。

もうひとつ会話の例を聞いてみましょう。

A:(How long has she been) going out with that guy?
B:(About two) months.
A:(If only I had met her) first!
B:(Why don’t you ask her out)? (You got nothing to) lose.

<訳文>

A: 彼女は、あいつと、もうどのくらいデートしてるんだい?
B: 2ヶ月ってとこだな。
A: 僕のほうが先に彼女と会っていたらなあ!
B: デートに誘ってみたらいいじゃないか。ダメもとでさ。

こちらの会話に関しては、あえて省エネ発音の説明はしないでおきます。
ぜひ、自分で考えてみてください。
なにも難しく考える必要はないのです。

「 ●●という音は○○と聞こえる」
「▲▲という語と■■という語がつながったら◆◆◆と聞こえる」

そんなふうに、最初のうちは、そのままデータとして蓄えていくだけでもいいのです。
では、ミニ講座、最後のセクションでは「音声変化攻略法」について、お伝えします。

このセクションでは、数多くある省エネパターンの中から代表的なものを選び、 基本的な音声サンプルとともにご紹介しています。

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