音声変化ミニ講座[3] 機能語 

I. 省エネ発音の全体像:起きやすい場所と単語

[3] 機能語 

機能語、というのは聴きなれない言葉かも知れません。

直接には文の内容に結びつかない付属的な単語のことを指します。

「直接には文の内容に結びつかない」 というのも、なんともあいまいな言い方ですが、
省エネ発音にからめてざくっと言えば、

「はっきり聞こえなくてもめちゃくちゃ困るわけではない単語」 と言えます。

具体的には次のような品詞の単語です。

これをいちいち覚える必要はありません。

どういう単語か、なんとなくでいいですから頭にとどめておいてください。

冠詞  : a, an, the
接続詞: and, but, or, if …
前置詞: at, of, for, on, in, to, from …
助動詞: can, will, could, would, ought to, should…
人称代名詞: he, she, I, we…my, your, his…
関係詞: 関係代名詞の who, that, 関係副詞の where, when, why, how

機能語は文中で発音されるときは単語全体が弱く、早く発音されるので、
省エネ発音となることが多いです。機能語の弱い発音は弱形とも呼ばれます。
弱形も省エネ発音の一部と考えることができます。

いくつか聴いてみましょう。
ポイントとなる機能語の省エネ発音部分を(???)で示しました。
答えはプルダウンメニューで見てください。

(If) you can remember…

bed (and) breakfast (B&B 朝食付き宿)

He (can) do it.

Look (what I ) got (from) that Internet auction site.
あのネットのオークションサイトであたしが何を手に入れたか見てよ。

(We’re) just getting ready to leave.

機能語であっても、その単語を特に強調する必要がある場合は、はっきりと発音します。

下の最初の例では、「猫と犬」と単に述べているだけなので省エネの and

2番目の例では、「金メダルをとったし、さらに加えて世界記録まで作った」と、
ダブルに達成したことを強調したいので AND を、はっきりと強調して発音しています。

I like both cats and dogs. (省エネのand)

She won a gold medal, AND set a new world record.

ちなみに機能語に対するのは「内容語」です。

内容語とはセンテンスの重要なポイントを伝えるのに不可欠な単語。

品詞で言うと、 名詞、指示代名詞、 動詞(ただしBe動詞はのぞく)、 形容詞、
副詞、 疑問詞、数詞、となります。

そして内容語はセンテンスの強音部の山に、
機能語は、弱音部の谷間にくるのが普通です。

ミニ講座~その2:センテンスのリズムの谷間」で取り上げた例文を見てみましょう。

The PLANE is READY to TAKE OFF.
The PLANE will be READY to TAKE OFF.
The PLANE ought to be READY to TAKE OFF.
The PLANEwould have been READY to TAKE OFF.

PLANE(名詞)READY(形容詞)TAKE OFF(動詞=句動詞) の3つが内容語。
すべて山にあります。

残りの語はすべて機能語で谷間にありますね。

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