音声変化ミニ講座[9] 鼻に息を抜いたD

II. 音声変化の14のパターン

このセクション II では、音声変化を14のパターンに分けました。もっとも頻繁に耳にするタイプの音声変化で、最低限知っておきたいものを取りあげています。

モゴモゴと聴きとりにくい部分の大半では、この14のパターンのどれか、あるいはいくつかが混ざって働いています。音声変化の度合いは人によってもっと強いこともありますが、まずはこのレベルの音をしっかりと把握することが基本です。それぞれのパターンの音を何度も聴き、出来る範囲で真似をしながら耳に焼きつけてください。

【パターン4】 D が破裂させずに鼻に息を抜いた独特の音になる

Dの省エネ発音、2つめは、dn と音が続くと起きる音です。

forbidden [fərbidn]が実際の発音。dn と音が続く。スペリングに惑わされないように。

That didn’t matter.

この音は発音記号でもカタカナでも表記しにくいのです。
D を破裂せずに鼻に息を抜いた音で、D の音らしく聞こえない、としか言えません。

didn’t, couldn’t, wouldn’t, shouldn’t といった否定の助動詞で使われやすい省エネなので
注意したい音です。d の省エネに加えて、語尾の T も消えます。

didn’t ⇒ ディn
couldn’t ⇒ クウn
wouldn’t ⇒ ウウn
shouldn’t ⇒ シュウn

といった感じに聞こえやすいです。
ひとつ聞いてみましょう。

この D の省エネ発音に関して、まったく知らずに、いきなり上の文を耳にしたら
なかなかわかりにくいのではないでしょうか。

この D の音の出し方は、、

(1) Dで舌先を上の歯と歯茎の境目あたりにつける
(2) 舌先はそのままで鼻に息を抜きながら N「ん」の音を出す

鼻にモノが詰まったような感じがするときに、口の天井の部分(口蓋)で 「クン」とやって
鼻に息を通すことが ありますね。 この D の感触はこれと似ています。
「クン」とやるときより息の勢いは弱いのですが息の流れかたが同じです。


以上、D の代表的な省エネ発音を取り上げてみました。
次は、単語の頭で消えてしまう H を見てみましょう。

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