中学英語でどこまで話せる?

答えから言うと、まず文法・構文面から言えば、中学英語でほとんどのことが話せます。 これは映画の無料スクリプトを一本ダウンロードして、ひとつひとつのセリフを見て行けば明らかなことです。
少なくとも日常的なやりとりにおいては、それほど難しい文法や構文は使われていません。

中学では教わらないけれども、ぜひ押さえておきたいのはひとつだけ。

仮定法過去完了です。

「過去の事実に反する願望」をあらわす仮定法過去完了は文法的には「難しい」ってことになってますが、わかっていないと混乱を招きます。そしてよく使われます。

日本語でも 「あ~あ、あのときにあの株買っときゃ今頃リタイアしてたのに」とか「もし先にそのこと知ってたら絶対あんたとなんかつきあわなかったわよっ!」とか「う~ん、俺でもできたかも」とかよく言うじゃないですか。人間の本質はどこでも同じってこと。

仮定法過去完了が文法的に「難しい」のは英語ネイティブにとっても同じです。

たとえば、メールとかに “would have” を ”would of” などとスペルしてるんで文法わかってないのがバレバレの人、よくいます。

これは ”would have” を実際に口にするときの短縮形 ”would’ve” の音をもとに ”would of” という単語を自分であてがってしまってるんです。中には ”woulda” とスペル人もいます。これは “would have”が”would’ve”となり、さらにカジュアルになった省エネ発音の音 “woulda” を、そのままスペルしたもの。could have はcoulda、 should haveは shoulda 、と同じパターンです。

で、「中学英語+アルファ」までのレベルを独学で習得して、自由に構文を使いこなせるようにするには・・・この教材を私はめちゃオススメします。

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さて、文法・構文面のことはわかったけど語彙の面では?

そう、こっちのほうが問題なんです。

中学レベルじゃまったくお話になりません。

自分のことを話すだけでも、あまりに不足。身振り手振りを入れて話すのでも最低、高校2年くらいまでの語彙は必要です。今のあなたの語彙が、まだ中学レベルなのだったら高校2年レベルまでは最低もっていきましょう。

語彙の学習を別個にやる必要はありません。高校2年レベルまでの文章をじっくり読んで理解し、ネイティブの音声を聞いて、真似して音読する。これをしばらく続ければよいです。さっき述べた仮定法過去完了も、ついでに学べますね。

で、話すほうだけでなく、リスニングのことを考えると、高校2年くらいまでの語彙をクリアしたあとにどのような語彙を覚えるべきかは、ちょっと微妙。もし「日常会話がうまくなる」ことがあなたの優先順位なのだったら、高校3年以降の堅い語彙の習得より先にやっても構わないタイプの語彙があるからです。

それは、日常会話でたくさん使われる口語表現です。自己表現にしても、人の言っていることを理解するにしても、高校3年以降のだんだんと堅めになっていく語彙よりも、口語表現を覚えたほうがコミュニケーション能力が早くつきます。もちろん堅めの語彙も、まだしばらくは増やしていく必要はありますが。

ときどき「映画に出てくる単語の○○%は中学の単語だから、中学レベルの語彙があれば○○%はわかるはず」などと言う人がいますがこれは変。つ~か、そういう無責任なことを言う人には腹が立ちます。

確かにひとつひとつの単語は中学レベルのものが大半かも知れませんが、日常の言葉は、そうした単語を組み合わせて、句動詞やイディオム等の形で新たな意味やニュアンスを作り出す口語表現だらけです。知らないとどうしようもない。日常の口語表現は、一つ一つ覚えてくしかないんです。

口語表現について、詳しくはこちらを見てください。→ カジュアルな口語表現でドンぴしゃり

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