映画や海外ドラマを理解するにはさまざまな口語表現のうち、スラングや卑語の知識も必要です。
スラングは『リーダーズ英和辞典』によると「非常にくだけた場面では頻繁に用いられるがまだ正統語(法)と認められない語・句・意味」と定義されています。
現実の世界では言葉の使われ方は変化していくので、スラングと「正統」なイディオムとの境界線が明確でないときもあるし、スラングのカジュアルさにも親しい間柄なら誰でも使うものから相当下品なものまで、いろいろな度合いがあります。
海外ドラマ、そしてラブコメ系の映画に出てくるレベルのスラングだったら覚えといて無駄はないし、あなた自身も機会があればどんどん使って構わないです。多少なりともフォーマルな会話や文章では、どのへんまでが許容範囲か見極めが難しいので使わないほうが無難です。
卑語というのは、 fuck とか shit、suck とか piss といった いわゆる四文字言葉(four-letter words)のことです。 4文字じゃない言葉もあります。英語には卑語がものすごくたくさんありますし、卑語を混ぜないと話せない人もたくさんいます。たとえば very や really を全部 fuckin’ (fucking)に 置き換えて話す人とか、よくいます。
This car runs fuckin’ great! この車、よーく走るぜ!
I’m fuckin’ pissed! おりゃ、頭きた!
(”pissed” はangryの意味の卑語です。よく使われます。 )
卑語を全然知らなければ現実世界の会話も、 映画や海外ドラマもわからない部分があちこち出てくるので最低限は知っておいたほうがいいです。ただ、卑語は自分では使わないほうがいいです。 「外国人が使うとどうこう」というより 、あなたの品性を疑われかねません。