音読では自分の声を録音!

音読は、やり方次第ではプラスにもマイナスにもなります。
プラスの点を見てみると・・・

文型や語彙の定着に効果的。
自分で話すときに使える文型や表現を増やすのに役立つ。
英語を英語の語順のまま理解するクセがつく。
少なめの素材をしっかりやるだけでよい。
手軽にできる。
初心者から相当高レベルまで使える。
アウトプットの基本的訓練になる。(自分が実際に使っている場面を想像しながら
感情をこめて音読)

こう見ていくといいことだらけなんですが、ひとつ大きな危険があります。それは・・・

自己流の発音や日本語的な、リズム感のない英語が定着してしまう危険がある。

自己流の発音やリズム感のない英語のどこが問題かというと、まず、相手に通じにくい
です。そして、あなたのリスニング能力の向上にも害を及ぼします。

でもこの危険を避けるのは簡単です。次の2点を必ずやればダイジョウブです。

1.ネイティブ音声の聞ける素材を使う。まずよく聴いて、発音やリズムに慣れてから音読を始める。

2.自分の声を録音して聞き返す。ネイティブ音声との大きなズレがなくなるまで直す。「録音⇒聞き返す⇒ネイティブ音声と比較⇒音読練習⇒録音⇒聞き返す」を繰り返す。

この2点について、もう少し詳しく説明します。

まず、「1.ネイティブ音声の聞ける素材を使う」点ですが、ポイントは「お手本」とな
る英語らしい発音やリズムが、あなたの頭の中に、ある程度しみこむまで音読は始め
ないことです。音読するセンテンスの文字を見ただけで、ネイティブの声がよみがえっ
てくるまでやるのが理想です。そうしたら、あとはその声をなぞるようにして音読を
練習すればいいからです。

次に「2.自分の声を録音して聴き返す。ネイティブ音声との大きなズレがなくな
るまで直す。
」点です。これをやるとやらないで、あなたと英語のこれからの関係に、
本当に決定的な違いのあることが多いです。

あなたの声とお手本のネイティブの声を比べやすいように、音読の録音・再生用
ツールとネイティブ音声の再生ツールは別にしたほうがいいかも知れません。
録音ツールはスマホでもICレコーダーでも、また、Windowsについてくるサウンド・レコーダーでも、
なんでも構いません。

自分の音読をネイティブ音声と比べながら、自分で自分にダメだしをしつつ直して
いく作業、結構やみつきになります。効果的に長続きさせるために重要なポイントがあります。

音読している素材の、すべてのセンテンスで「録音⇒直し」をやる必要はない。
時間的にも無理なはず。少なめ、多くても2つか3つのセンテンスにとどめる。
10語以上からなるセンテンスをなるべく含める。 そのほうがリズムの谷間が何度か
出てくるのでトレーニングとして効果的。

音読 録音選んだ少なめのセンテンスで、その時点では「もうこれ以上そっくりにはできない!」というところまでやること。徹底せずに次々と新しいセンテンスに取り組んでいったのでは効果がない。
ひとつのセンテンスを徹底するのに、場合によっては30分くらいかかることもある。

音読 録音 直すのは一度にひとつの発音やリズムのポイントに集中。そこが進歩したら、
次の欠点にフォーカス。

音読 録音 「ネイティブそっくり」を最終ゴールにする必要はない。「そっくり」を目指すと
時間もかかるし、どうしても最後の一線の部分で無理な場合もある。

音読 録音音読全般に当てはまることだが、口に出している英文の内容を(できるだけ映像
のように)イメージする。

自分の声を録音して直していくのは、確かに手間も時間もかかります。でも、こうやって
「発音やリズムがよくなる」メリットは計り知れません。そこそこのところまででも
なめらかで自然な英語に聞こえるところまでいったん到達してしまえば、その後は
もうこの 「録音⇒直し」のプロセスは不要になります。

ところで「音読」と言うと、國弘正雄氏を抜きにしては語れません。同氏は日本の
同時通訳の草分けですが、音読という優れた英語学習法を日本で確立して
推し進めてこられた 点だけでも、とてつもなく大きな貢献をされた方です。

國弘さんは中学生のときは、教科書を500回から1000回も音読してたそうです。
「同時通訳の神様」とまで呼ばれた方ですが、通訳業務の前にも中学教科書を
何度も音読していたとのこと。

で、よく見落とされる点ですが、國弘さんは神戸に住んでいた中学生のときに英語の
猛勉強を始めた。そして神戸のアメリカ進駐軍の兵士たちに英語で話しかけては
教科書のモデル音読を頼み、発音を学んだ、ということ。文字だけをもとに
やみくもに音読してた わけじゃないんです。カセットテープもない時代ですし、
まさに一発真剣勝負で、音読のお手本となる正しい音を頭に刻みつけようと
努力されたことでしょう。

國弘さんのような先人の努力を思い浮かべると、英語学習に使える便利なツールや
素材が 山のようにある現在、私たちにかかっているのは「実行するかしないか」だけ
ではないでしょうか。

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