精聴、ディクテーションはリスニングの基礎体力

リスニング能力を身につけるためには、少なめの素材を徹底的に聞く精聴と
たくさんの英語を聞く多聴 の両方が必要です。

リスニングの訓練をこれから本格的に始める人や、精聴と多聴の両方をやる時間が
ない人は、まずは精聴をしっかりやりましょう。精聴でモノにできる耳の傾け方が
身についていないと、多聴トレーニングをやっても無駄が多いのです。

精聴トレーニングはディクテーションでやります。全ての単語を聞き取って書き出す
ので、ゴマカシが効かないからです。

では、ディクテーションのメリットや素材、具体的なやり方について説明します。

ディクテーションのメリット

1.全ての単語を聞き取ろうと耳を傾けるのでリスニングの集中力が大きく伸びる。


2.前置詞 聞き取り前置詞や冠詞、時制といった細かい点に敏感になるので、正確なリスニング力が身につく。

3.リスニング聞き取れない部分が、どのような単語、または複数の単語のカタマリなのか
なんとか聞き分けようと耳を凝らすので、省エネ発音を聞き取る耳が育つ。

4.単に音を聞き取るだけではなく、構文力や語彙力、前後関係から単語を推測する
など持っている力を総動員して聴くクセができるのでリスニングが飛躍的に伸びる。

ディクテーションに使える素材

普通に聞いて70%程度は聞き取れるもので、スクリプト(文字)があるものならなんでもいいです。
音声的にも、語彙や構文の面でも、現在のあなたのレベルより少しだけ上のレベルで自分に負荷を与えるのが効果が一番大きいです。

初心者なら、短めの会話の多い一般英語教材がとっつきやすいのでしょう。中級以上ならば、内容に興味があるものを選びましょう。興味のない内容だとストレスが溜まります。「何としてでも自分の耳で聞き取りたくてたまらない!」そんな内容の音声ならベスト。

同じく会話中心でも、映画や海外ドラマは省エネ発音(音声変化)が多いので音声の点では
中級者以降向けです。

エッセイとか、ニュース英語のようなタイプの長めの文の多いものでも、構いません。

ひとつのレベルの素材でしばらく続けてみて、9割以上コンスタントに聞き取れる
ようになったら、レベルを上げます。「聞き取れる」というのは一度で聞き取れなくても
何度か聴きなおせばわかる、ということでよいです。

一度に使う素材の長さは、1分とかせいぜい数分、最初はほんの数十秒でも構いません。
とにかく徹底的に聞くことが大切。ずーっと毎日ディクテーションをやり続けるのは、
時間をとられがちなので、数ヶ月くらいを一区切りにするとよいです。数カ月やったら
しばらくはディクテーションはお休みにして、また気が向いた時に数カ月続ける、という感じです。

【無料おススメ素材】

1.このサイトにある映画予告編やテレビコマーシャルの動画。もちろんYoutubeにあるものをそのまま使ってもいいんです。ただ、Youtubeで自動生成された英文字幕は間違っていることがあるし、日本語での意味も分からないかも知れないので、このサイトのは便利かな、と。省エネ発音を多用したナマ英語なのでリスニング初級者には難しいと思います。

2.「添削君」:パソコンに無料アプリと音声教材をダウンロードしてディクテーションを行なう。聴き取って入力した英語を即座にチェック。正解を表示せずに誤りの指摘のみを行う
機能があるので、何度も修正しながら耳を鍛えることができます。省エネ発音は、ほとんど
なし。初めてディクテーションに挑戦する人には、便利で役立つアプリ。

3.EZ Slang.com: 約150個の絶対知っておきたい常識的で、使っても問題のないスラングを
音声付会話の中で紹介している。会話はほぼナチュラルスピード。省エネ発音もある程度
使っている。

4.Randall’s ESL Cyber Listening Lab:さまざまなトピックを使って、しばしばちょっとオトボケの楽しい会話がいっぱい。省エネ発音は少なめ。スクリプトは ”Quiz Script”で
見れる。

【参考教材】

NHKのラジオ英語講座+テキスト:NHK「入門ビジネス英語」、「実践ビジネス英語」の講師やネイティブアシスタントのおしゃべりの部分を無料メルマガ『NHKビジネス英語を120%利用』を使ってディクテーション。

ディクテーションのやり方

手順

1. ひとつのセンテンスを聞いて聞こえたとおりに書き出す。長すぎる文は意味の区切りの
部分で切りながら書き出す。

2. 再度そのセンテンスを聞いて、書き出したものを直す。聞き取れない部分は何度も
聞きなおす。聞き取れずにスペリングさえ予想できないところは、聞こえたとおり
アルファベットでもカタカナでもよいから書いておく。

3. それ以上聞き取れないとことまでやったら次のセンテンスに進む。

4. 最後までやったらテキスト(スクリプト)を見て、自分の書き出したものを直す。

★さらに徹底してやりたいときは、その日にテキストを見ずに、翌日以降に再度
ディクテーションにトライします。最初の思い込みで別の単語だと認識してしまうことが
あるからです。時間を置いてこの思い込みをはずすと、意外に次回はすんなりと聞き取れる
こともあります。

ポイント

書き出したものを直すときに、聞き間違えた部分や聞き取れなかった部分は
なぜそうだったのか考えてみましょう。

構文を勘違いして、似ている別の言葉だと最初に思い込んでしまった、とか、
普通の簡単な単語だけど、発音を勘違いして覚えていた、とか、
音が弱くて曖昧すぎていた、音が変化していてわからなかったとか、いろいろな理由があります。

音そのものの問題で聞き取れなかったのは、今までにその音があなたの頭の中になかった
から聞き取れなかったのです。いわばあなたはその音を今、生まれて初めて知ったわけです。そのまま、その単語、あるいはスペリングと紐づけて覚えてしまいましょう。

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